古き良き横浜を感じる...Bar ケーブルカー
2011年 05月 06日
店内に足を踏み入れれば、タイムスリップしたかの様な感覚に陥る。
元町や本牧も、かつては活気のあるBarが立ち並んでいた。
土地柄、異国感たっぷりの店で 女友達とビリヤードをしながら
静かに夜を過ごしていたのが懐かしい。
それから更に月日は流れ、
中華街の老舗Bar コペンハーゲンへ。
残念ながら6〜7年前に 既に閉店してしまいましたが
中華街には静かに時を過ごす事が出来るBarが今も存在しています。
...........................................Barケーブルカー..........................................
薄明かりに照らし出された重厚でビクトリアンな店内装飾。
そして一番先に目に飛び込んでくるのは長いカウンター、
ピカピカに磨き上げられたカウンターの長さは6M以上はありそうです。
このBarの名前の由来は サンフランシスコを走るケーブルカー。
カウンターの奥にあるお酒を並べている棚は、ケーブルカーを模したもの。
中央の美しい彫刻の棚は日本の大工さんが掘ったそうです。
奥の一角には7〜8人ほどは座れるボックス席。
外国人客も多いこの店は 一杯だけ飲んで店を後にするという人もあり、
ゆっくりバーテンダーとおしゃべりを楽しむお客もいる。
おそらく一度か二度行ってみれば、その次の時には
バーテンダーはそのお客の好みのお酒も覚えてくれているでしょう。
一人でも、時には友人や家族とも。
いつでも居心地の良い場所を提供してくれる。そんな雰囲気があります。
横浜と言えば カクテルの「バンブー」が発祥の地ですが
ここには無いお酒はないほどの豊富な品揃え。
そして常日頃 勉強熱心なバーテンダーや厨房スタッフの
腕は確か。お酒も食事も、とても美味しいです。
これは実はカクテルではないのですが、、(オレンジジュース)
リクエストしたらこんな風に作ってくれました。
サンフランシスコ出身のジミーさんが
戦後、外国人向けのBarとして作った店が
有名なウィンドジャマー(現在39年目)
今でもバンドの生演奏を聞く事ができます。
その約10年後に姉妹店として ケーブルカーをオープン(現在29年目)
ジミーさんは現役をリタイアされていますが、お店には時々現れているそう。
そしてクリスマスになるとその大きな体にサンタクロースの衣装をつけて中華街へ、
子供達にお菓子を配るのが楽しみな、かなりおちゃめなおじいちゃまです。
いつもは夜だけオープンのケーブルカーが
今回 GW期間中のみ限定ランチをするという連絡があったので
昼間にお邪魔してきました。(5月4日まで)
次回はお盆あたりにやるかも。との事。(現オーナーY君談)
こちらは北海道直送の紅鱒(べにます)のランチ
こちらはお勧めのビーフシチュー。
重くならない様、できるだけ油は使わないという事、
さっぱりとして深みのあるお味。大人のシチューです。
ちょっとだけお酒を。と思ったらぜひ、立ち寄ってみてください。
現在は 午後にかなりリーズナブルな価格でカフェタイムも営業中。
場所は中華街 善隣門近く。
加賀町警察の目の前ですが
周りの中華のお店がかなりにぎやかな看板の為、
目を凝らして薄いブルーの建物を探してください。
神奈川県横浜市中区山下町200 KNビル1F
TEL 045-662-5303
参考資料として 2006年のこちらの記事内の
「始まりは外国人相手のバーだった」では
ジミーさんのインタビュー、ご本人の写真も掲載されてます。
現オーナーY君は、かれこれ10年以上のおつきあい。
この古き良き雰囲気も引き継ぎつつ
今年の春先に、長年勤めてきたケーブルカーの新オーナーになりました。
がんばってください。楽しみにしています。
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私のHPはこちら。
un deux trois
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